神宮舞楽
1週間前に内宮神苑特設舞台で行われた
秋季神楽祭「神宮舞楽」の模様です。
詳しく解説された栞をみながらその舞台の一部をご紹介。
舞楽を行うにあたって必ず初めに奏される曲、
「振鉾(えんぶ)」です。
左方と右方の舞人が鉾を振り、天地を鎮め案じて、
天下の太平を言祝という大変めでたい舞楽・・・。
鉾で天地を「厭(はら)う」ことの「厭舞」から、
鉾を振るう「振鉾」の字があてられるようになったと考えられる。
舞人は襲装束(かさねしょうぞく)、
左方は赤の袍(上着)に金色の鉾、
右方は緑の袍(ほう)に銀色の鉾を持ちます。
左方と右方が同時に舞う特殊な舞楽だそうです。
続いては「迦陵頻(かりょうびん)」。
手に持った銅拍子を打ちながら舞台に上がった舞人は、
それぞれの位置で緩やかに舞います。
舞人は赤色の装束を著け、背には美しい鳥の羽を負い、
桜の花を押した天冠を戴きます。
手に持つ銅拍手の音色は迦陵頻伽(極楽にすむ鳥)の
泣き声を表現しているといわれます。
舞台を一周して鳥の飛翔を表したあと
舞いながら舞台を去ります。
そして「貴徳」。
装束は裲襠装束(りょうとうしょうぞく)といい、
唐織の差貫(さしぬき)袴に萌葱色の袍を著け、
袍の上には青地の唐織に白の毛織の付いた裲襠をかけます。
太刀を佩(は)き、鉾を執っての勇壮な舞振りは、
武将の戦う様を模したものといわれる・・・。
高い鼻に鋭い目、髭を蓄えた白い面が特徴的・・・。
鳥を戴いた極彩色の甲を被り、腰には平緒を纏って太刀を佩き、
手には銀の鉾を持ちます。
※ 説明はすべて栞からの引用です。
難しい故事がありますが・・・それは別にして、
その舞うさまは実に勇壮でした。
炎天下の内宮神苑特設舞台でしたが堪えました。^^;
写真はありませんが最後は「長慶子」。
舞楽終了の際には退出を催す退出音声(まかでおんじょう)として
必ず奏されるしきたりという舞楽曲でした。
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