下ツ道・八木札の辻
下ツ道(中街道)の続き、稗田町から橿原市八木町までです。
道は稗田環濠集落から南に真直ぐ向かいますが、
しばらくは何もない田園地帯の中を行きます。
国道25号線に突き当たるとわずかに左、右と折れ、
佐保川に注ぐ高瀬川を渡って西名阪道の下をくぐり、
京奈和道バイパスを横断、近鉄天理線の二階堂駅横で線路を
渡ると二階堂菅田町、上ノ庄の集落に入ります。
道筋には格子造りにむしこ窓の古い家並みが続いて、
昔の雰囲気を残している。
二階堂の集落を抜けると田原本町、
道がカラー舗装に変わり以前歩いた大和・山の辺の道になる。
南の端にある多神社の鳥居を見ると橿原市に。
ようやく本題の八木町が近い!
新口(にのくち)辺りから左手に耳成山が見え隠れし始める。
真横に耳成山が見えるとその先で国道24号線を横断する。
右に橿原文化会館を見ながら近鉄大阪線の踏切を渡ると
八木の札の辻はもうそこ・・・。
西の今井町は古い町並みで有名ですが、
こちらの街道筋も劣らぬ町筋が残ります。
北八木町の町並み。
付け足し^^ですが街道沿いにあった芭蕉句碑です。
句は
”草臥(くたびれ)て宿かる比や藤の花”
貞享5年(1688)、笈の小文。
書簡では”丹波市、やぎと云處、耳なし山の東に泊る”
とあります。
そして八木の札の市に到着です!
交差する道は横大路。
大阪の難波津から竹内街道を越えて奈良盆地を東西に貫く古道、
藤原京付近を通り桜井で初瀬街道(伊勢街道)に繋がる道です。
横大路から振り返っています。
この日の目的はここまででしたが時間がありました。
JR桜井線を渡り南八木町から小房に向かいます。
こちらもまた古い町並みが続きます。
格子と白漆喰のむしこ窓、そして煙出し窓。
黒壁、板塀に似合う祠、そしてバッタリ椅子(床机?)。
こうした建物を見て歩くのもいいもんです^^
しかし少々疲れてきました。
南八木町から小房にかけての下ツ道、
ここも雰囲気のある街道筋が続きます。
そしてここが藤原京への分岐です。
下ツ道は直進しますが、左に折れると「おふさ観音」の前から
藤原京跡の北端への道へと続きます。
昼から天気が良くなり日が射しました。
さすがに真夏です、暑いんです!
もう少し行けば見瀬の丸山古墳、下ツ道の起点ですが、
今回はここまでで近鉄大和八木駅に戻りました。
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コメント
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電車でとうり過ぎる事はありますが、なかなか 降り立つ事はありません。
端正で美しい町並み 芭蕉の句碑まで 丁寧に説明いただき
視ている方は 分かりよく すっきり気持ちいいです。
好々爺さんの お人柄ですね!
暑い中 お疲れさま〜でした!
投稿: ビズー | 2009年8月18日 (火) 20時01分
ビズーさん
夏の歩きは好きとはいえ少し度が過ぎました。(笑)
しかしこの八木の町は街道筋の雰囲気がよく残っています。
芭蕉句碑、好きなればこそでこれもこの日の目的でした。
この先吉野まで芭蕉(笈の小文)を追っかけてみたい・・・、
涼しくなったら実現したい道です。
投稿: 好好爺 | 2009年8月19日 (水) 08時59分
いいですね〜 「追っかけてみたい・・・」気持ち!
涼しくなったら 「笈の小文」を膝に置いて 待ってまーす。
投稿: ビズー | 2009年8月19日 (水) 11時22分
ビズーさん
吉野町の周辺にある芭蕉句碑は手付かずです。
となるとまずは吉野の麓「蜻蛉の滝」ですかね。
やりがいのある追っかけですが・・・
今年中に到着できるかどうか?
投稿: 好好爺 | 2009年8月19日 (水) 18時17分