元祖大須観音・羽島市
さすがに梅雨!動けぬもどかしさも”忙中閑あり”と・・・
いうのも冗談ですが、撮り溜めた写真の整理などしていて、
温存しておりました写真の復活です。
いつかは載せようと思っていました元祖「大須観音」。
岐阜県羽島市桑原町大須にあります「北野山 真福寺」、
近くの大須交差点には「元祖大須観音」の看板があります。
旧名鉄竹鼻線の終着駅、大須駅の北側に位置する小さなお寺。
寛元の頃(1240年代)、土地の人たちによって尾張の国
長岡庄大須(現在地)に「中島観音堂」が建てられたのが始まり。
その百年後、対岸の真光寺に入った能信上人によって、
「北野山 真福寺」と号する真言宗の寺院が創立され「宝生院」と
改名されます。
その後幾多の変遷があり、
戦国の世の紛乱と木曽長良両川の水害によって寺は荒廃、
慶弔10年(1605)の大洪水で堂塔はすべて流失、
本尊と貴重な宝物、古文書だけを残すのみとなります。
時代は移って慶長17年(1612)、
徳川家康は真福寺の由緒と貴重な蔵経があることを知り、
元和元年(1615)、自ら僧天海とともに真福寺に来て
その蔵経を見ると、名古屋城下に真福寺を移させます。
それが現在名古屋市にある「大須観音・(真福寺 宝生院)」です。
移転したこの場所には村民が寺を建立し真福寺と称したが、
洪水によって幾度も場所が変わり現在に至っている。
以上はすべて境内の案内板から引用、
これ以上省略できないほどに要約したものです^^;
本尊は「聖観音立像」(市有形文化財)。
奥之院の前立であったもので、
徳川家康が真福寺を名古屋に移すときに信者の懇願により
残したものと伝えられるそうです。
一度は載せようと思いながら埋もれていましたが
ようやく実現の「元祖大須観音」でした。
おまけです^^
こちらは隣接する円空仏(不動明王坐像)がある「徳林寺」。
美濃新四国八十八ケ所の33番札所です。
因みに真福寺は34番札所になります。
岐阜県羽島市、近くには円空仏のあるお寺が点在しますが、
元祖大須観音・真福寺と円空ゆかりの寺「徳林寺」でした。
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