北国街道・板取宿
今庄から国道365号(国道476号併用)を南下すると
道は次第に山中に入って上っていきます。
道が栃ノ木峠(R365)と木の芽峠(R476)に別れる手前に
旧北国街道の板取宿(上板取)関所跡がある。
わずか数百メートル?の短い宿場跡、
石畳の道を登って行くと茅葺の民家が残っています。
柴田勝家が北の庄に封じられたとき、
信長の居城安土に赴く最短路として、
天正6年(1578)栃ノ木峠の大改修を行う。
以来、人馬の往来は頻繁となり、
越前南端の重要な関門の地として板取宿が置かれた。
板取宿は北国街道(東近江路)の玄関口として、
また、近江と越前を結ぶ要の宿として発達していきます。
見事な兜造りの茅葺屋根と妻入りの民家・・・。
今も4軒の民家が残されていますが、
そのうちの2軒は現在でも実際に住まわれています。
まさに山中の山里?・・・、
ここは板取宿の南に置かれた関跡でもあります。
江戸時代、家康の子、結城秀康が入国以来関所を設けて
旅人を取り締まった。
のちに板取番所として藩士が駐在する。
短い板取の宿を抜けて振り返って見る旧道、
傍らに見えるガードレールは今庄365スキー場への道路。
ここから木の芽峠の旧北陸道まではおよそ3キロほど、
かっての旧道がハイキングコースとして残るようですが・・・。
今は見える国道365号線がこの先端で、
木の芽峠と別れるように左の栃ノ木峠へと向かっています。
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何かを 結晶させたような こんな場所をみると 精神もピーンと縦に伸びます。
今庄宿 板取宿と こういう場所には 品格のある佇まいの家が 生きているのですね。
投稿: きなこ | 2009年7月13日 (月) 16時24分
きなこさん
歩いて入るとまた違った趣があるんですが・・・。
街道に残る宿場でも、
今庄宿と違ってここはほんとに板取の宿跡です。
幕末まで番所が機能していたようですが、
まさに名残の茅葺民家です。
投稿: 好好爺 | 2009年7月13日 (月) 18時17分
板取宿 何度みても いいですね〜
関所跡 こんなかたちで 見れるとは 思いがけない事でした。
茅葺屋根も連綿と苔むして 息をしている・・・
好々爺さんの 傑作中の傑作です。
投稿: ビズー | 2009年7月13日 (月) 23時23分
ビズーさん
街道の宿跡、関跡は数多くあります。
しかし茅葺の民家がこれだけ残るのは経験として初めてでした。
今では車で気楽に行ける街道の宿町、
昔を彷彿させてくれるところも身近になりました。
投稿: 好好爺 | 2009年7月14日 (火) 20時41分