越前の里 味真野苑
越前市(旧武生市)余川町にある「越前の里 味真野苑」、
何十年振りになるか記憶にありませんが?・・・再訪でした。
継体天皇ゆかりの地である味真野(あじまの)、
やはりこの像からです。
継体天皇の花がたみ像。
謡曲「花筺(はながたみ)」、 詳しくはありませんが・・・
” 古の昔(1500年前)、味真野で仲むつまじく暮らしていた
男大迹王(おほとのおう)と照日の前(てるひのまえ)の愛の物語・・・。”
第25代武烈天皇に後継ぎがなく、越国にいた応神天皇5世の孫
男大迹王が第26代継体天皇として迎えられます。
突然に遠い都とここ味真野に離ればなれになった二人が、
苦難の道を経て再び都で再会する・・・というお話だそうです。
苑内にある「万葉館」。
時は流れて・・・第45代聖武天皇の時代、
聖武天皇の命によって味真野で暮らす(流刑された?)
中臣宅守(なかとみのやかもり)と、
都に残された妻、狭野弟上娘子(さののおとがみのおとめ)のふたり。
離ればなれになってしまった二人の「逢いたい・・・」と願う気持ちが
相聞歌となって万葉集に残されています。
館内には二人の相聞歌63首が展示され、
万葉集と味真野の関わりについて学ぶことができます・・・と。
さて、苑内ですが、
まずは緑の中の遊歩道を歩いて5分ほどの展望台へ。
眼下には味真野の町が広がります。
散策路が縦横に延びる苑内ですが、
花の季節も終わってか?この日は閑散としていました。
西の万葉舘から東の端へと行きます。
東端にある「旧谷口家住宅」。
越前市内にあった農家を移築したもので重要文化財です。
入口(大戸口)と建物の内部です。
悲しい恋物語から一転、
何の関係もない農家をご覧いただきました。^^
再び、万葉集と相聞歌を。
苑内の目玉ですが、比翼の丘。
二人の相聞歌碑が二つの丘に相対して建ちますが
同時には撮れません>< 並べます。
左が狭野弟上娘子の歌碑、
” 君が行く 道の長手を 繰り畳ね 焼き滅ぼさむ 天の火もがも ”
右が中臣宅守の歌碑、
” 塵泥の 数にもあらぬ 我故に 思ひわぶらむ 妹がかなしさ ”
ここ味真野苑は他にも万葉の歌が書かれた木札がたくさん
ありますが、すべてはこの二人に代表されます。
一周してきた正面入口にある池ですが、
この池の左右にも二人の相聞歌碑があります。
さすがにこちらはカットしました。^^;
この時期、苑内の花はほとんどが咲き終わっていましたが、
花ハス、睡蓮、ツバキ、ボタン、フジ、花菖蒲と多彩!
この日はアジサイが彩を添えていました。
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