東海道中膝栗毛・丸子宿
名古屋の中日劇場で公演されている「東海道中膝栗毛」。
早くも中日が過ぎましたが観劇してこれまた感激!
汗涙の世界、笑いの涙なくして見れません!!
これはもう歌舞伎?というより現代コミックの世界です(失礼!)。
歌舞伎素人の身が御託を並べるつもりはないですが、
そのテンポの速さ!
小田原、箱根、鞠子、宮、桑名、関、鈴鹿での物語の展開、
そして強風で名古屋に吹き戻される二人宙乗りと見所満載!
原作の面白さを見事に歌舞伎化した笑いとスリルの舞台です。
久しぶりに芝居を楽しみました。
ということで、長くなりましたが歌舞伎その舞台を訪ねて・・・。
「東海道中膝栗毛」、そのなかから鞠子(まりこ)宿です。
ちょうどここは東海道でもまだ歩いていないところ、
江尻宿の続き、草薙駅から府中、丸子(まりこ)へと膝栗毛でした。
道中見るべきものもなく、府中も素通りしてやって来たのが安部川、
橋の手前にあります安部川餅老舗、石部屋(せきべや)です。
ここを見過ごす訳にはいけません!
当然ですが一皿いただきます。
すぐに昼時、丸子の”とろろ汁”が控えていましたが、
ままよ、それは別腹と・・・>< でも、チョッと多かった。
ここから弥次さん、喜多さんも川越人夫の肩車で渡った安部川を
安部川大橋で渡ります。
渡り終えたところが手越の集落、丸子の宿までは1キロほど・・・。
丸子宿に入ります。
静かな宿はずれに”とろろ汁の丁子屋”があります。
歌舞伎の舞台、鞠子宿・丁子屋です。
街道筋の敷地内にある芭蕉の句碑、
”梅若菜丸子の宿のとろゝ汁” 元禄4年(1691)春の吟、
弟子の乙州(おとくに)が江戸に下るときの餞別句です。
敷地内には他にも十返舎一九の丸子の碑や、
広重の五十三次絵が立ち並びます。
「丸子の碑」には、
店の夫婦が口喧嘩の挙句にこぼしたとろろ汁で
滑って転んだ様子をみて、
北八「・・・アノとろろ汁でいっしゅよみやした、
けんくはする夫婦は口をとがらして鳶とろろにすべりこそすれ
(原作から)、が刻まれています。
丁子屋の前で丸子橋を渡ると丸子宿の高札場。
その先は東海道のここも難所!のひとつ
宇津ノ谷峠へと向かいますが・・・、我が膝栗毛、今回はここまで。
さて、丁子屋に戻りまして・・・、
その”とろろ汁”。
これがいちばんシンプルな丸子定食。
白味噌仕立てで少々甘味があり粘りも強く、弥次さん、喜多さんが
舞台で滑って転んだ”とろろ汁”にはピッタシかも。
歌舞伎、その舞台を訪ねて、
この日は「東海道中膝栗毛・鞠子(丸子)宿の丁子屋」、
街道名物”とろろ汁”でした。
中日劇場、舞台は28日までです。
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コメント
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>中日劇場、舞台は28日までです。
御宣伝まで賜りまして ^^ おありがとうごぜぇやす!(笑)
さすがに「名物」♪美味しそうで、元気の出そうなとろろ汁です!
東海道広しといえども、旅人たちもこれだけは外せなかったことでしょう。
・・・ご飯は、麦飯ですか?
ぜひぜひ!味わってみたいものです。
投稿: 恵美 | 2009年5月25日 (月) 10時20分
恵美 さん
このとろろ汁、味噌仕立てだからか?口の中で粘ります。
なんていうか、スルッとした喉越しがないんですね。
これがここの名物とろろ汁なんですが・・・。
>ご飯は、麦飯ですか?
もちろん麦飯で、これだけはお変わりありです。^^
食するにはチョッと遠いですね><
投稿: 好好爺 | 2009年5月25日 (月) 17時30分