ホーランエンヤ・渡御祭Ⅱ
ホーランエンヤ・渡御祭の続編です。
始まりました水上絵巻!
神輿船を中心に回りながら奉納される絢爛華麗な櫂伝馬踊り。
まずは宍道湖大橋と松江大橋の間で行われた櫂伝馬踊りです。
集結場所から次々と繰り出した5隻の櫂伝馬船が
櫂伝馬踊りを披露します。
その中心には神輿船。
船首では櫂を剣のように操る勇壮な踊りの剣櫂(けんがい)、
船尾では長襦袢や友禅姿で体をくねらせて舞う采振り、
これが櫂伝馬踊りの主役です。
人垣ではこれしかない頭越しの撮影!かなりの手ブレ><
撮るのに夢中で手ぶれ補正を忘れました、ご愛嬌で・・・^^;
この場所では撮影にかなり苦戦!場所を移動します。
次の櫂伝馬踊りの披露場所になりますこちら、
松江大橋と新大橋の間で待ちます。
先の場所から次々と櫂伝馬船が松江大橋をくぐって来ます。
船は幟や吹流しで飾り付けられ、
”ホーランエンヤ”の唄が祭りを盛り上げます。
その剣櫂と、采(ざい)振りの様子です。
参加する5地区が、
それぞれに独特の剣櫂と采振りを見せてくれます。
「ホーランエンヤ」、
資料にしている新聞の特集記事によると、
「ソーラ(ホーラ)の掛け声とエンヤ(エーヤ)」の受け答えが
その語源らしい・・・と。
大橋川では3ヶ所でそれぞれ50分から60分ほどの
櫂伝馬踊りが披露されます。
剣櫂、采振りともに、それぞれ交代要員がいますが、
交代の際にはお互いが礼をして交代しています。^^
この櫂伝馬船、
もちろん手漕ぎでその櫂かきも見所のひとつかと(自分的には)。
ピッタリと息の合った櫂かきが見事なものです!
ホーランエンヤ、
この場所での披露も終りに近付きました。
次の披露場所へと向かう櫂伝馬船。
飾り付けられた幟やぼんぼりが倒されて、
船団は「新大橋」の橋げたをくぐり次の場所へと向かいました。
その後、「御神霊」は東出雲町の「阿太加夜神社」に安置され、
20日の「中日祭」、24日の「還御祭」へと祭りは続きます。
縁あって、これもまた伝統の祭りを見せてもらいましたが、
次に開催されるのは12年後・・・これも伝統です。
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ホーランエンヤ・渡御祭の華麗な絵巻を再現していただいて感謝致します.神輿,神官の稲荷神社出発に始まり,船までの道中,船団の出発と見守る観衆の熱気,ひとつひとつが心につたわります.色鮮やかで華麗な剣櫂,菜振りの櫂伝馬踊りもじっくり見せていただきました.
という当方は,松江在住,これで三度目の神事ですが,今回は「松江開府400年祝賀・往時の古酒を味わう会」(当方だけの勝手な呼称)に参加して,船団に向かってお神酒を乾杯しながら仲間と賑やかに祭りを終えました.写真の船団が新大橋に向かって去っていくのを見送くって,すっかりいい気分で家に帰りましたが,これでよかったのかなぁといささか心残りでした.何しろ次は12年後,白居易の詩を借りれば・・・七十三人難再到 今春來是別花來 と言えなくもない.
しかし,帰宅して「ぶらり旅・ホーランエンヤ・渡御祭」に救われました.松江にいる者が言うのも変な話ですが,これぞわがホーランエンヤ!走り回り,人垣をかき分けて,さぞ大変だったでしょうね.いいお祭り,心から感謝します.
投稿: 丑翁 | 2009年5月19日 (火) 00時17分
調べると 昔 剣櫂も采振りも歌舞伎のような衣装を着て
殿様を 慰めたという事ですが 殿もお喜びだったことでしょう・・・
さすが 出雲阿国 歌舞伎発祥の地と言われている国の祭りですね〜
大漁旗をなびかせた 船の軍団 海の祭りとは どこか趣が違いますね。
まだまだ 知られていない 祭り 掘り起こして下さい。
投稿: きなこ | 2009年5月19日 (火) 13時11分
丑翁さん
初めまして、コメントありがとうございます。
地元の方に、
それも3度もご覧になっている方に見ていただき嬉しいです。
まさか松江まで祭りを見に行くとは思いませんでしたが、
これも何かの縁と思い切って行ってよかったと。
素晴らしい祭りに出会えてたただけで大満足でした。
祭りの様子を感じてもらえただけでこれも嬉しいです。
今度はもう少しそれらしく・・・と思っても12年後><
ほんとにどうなっていますやら。
きなこさん
初めまして、コメントありがとうございます。
おっしゃるとおり、まさに歌舞伎役者が演じる踊りですね。
神輿船を中心に引き舟が踊りを披露するというのは
初めて見ました。
>出雲阿国 歌舞伎発祥の地
いわれてみればそのとおりですね。
知られざる祭り、これからも訪ねて見たいと思います。
投稿: 好好爺 | 2009年5月19日 (火) 19時11分