陽夫多神社・鞨鼓踊り
地域に根付く伝統行事は数多くありますが、
この日は三重県伊賀市馬場にあります「陽夫多(やぶた)神社」の
春祭「鞨鼓踊り」でした。 20日
祭神はあの”須佐之男命”、えぇ~と思いながら・・・、春祭です^^;
”鞨鼓踊り”
360年前の寛永年間に始まるとされ、
大江にあった火明(ほあかし)神社で夏祭りに行われていたもの。
明治41年に陽夫多神社に合祀されてからは
春祭(4月20日)に行われている・・・と。
農耕の予祝神事としてはじまる民族行事の一つとして、
干ばつのときは雨乞い踊り、
平穏なときは豊年踊りとして行われる・・・。
踊り子は頭に山鳥の尾、
背中にはオチズイと呼ばれる桜傘を模した飾りを付け、
前には鞨鼓を付け、踊り歌と太鼓、
ほら貝(子供が吹きます)の音に合わせて鞨鼓を叩きながら
赤鬼、青鬼とともに踊リます。
踊りは14種類あると言われるも伝える書はなく・・・、
口伝により残るのは9種類だとか。
この日の踊りは”信玄踊り”、と”鐘巻”踊り。
えぇ、鐘巻!あの安珍・清姫?・・・ではありませんが、
どうも物語りはその筋書きのようでした。
踊りは今までの静かな動きから一転!激しく動きます。
女の怨念が鐘を巻いて焼き潰す・・・。
今まで動きのなかった踊りが最高潮となって終幕です。
踊りの奉納を終えて戻られる大江地区の皆さんたち・・・。
伊賀市指定無形民族文化財、陽夫多神社の春祭・鞨鼓踊り。
ここにも歴史のある郷土の伝統行事がありました。
« 京都大原・寂光院 | トップページ | 長島水辺のやすらぎパーク »
「お出かけ・祭り」カテゴリの記事
- 南部盛岡 チャグチャグ馬コ(2024.06.18)
- 上野天神祭 足揃えの儀(2022.10.22)
- 桑名石取祭本楽 曳き揃え(2022.08.08)
- 小渡夢かけ風鈴(2022.07.17)
- 御在所岳の紅葉(2019.10.31)
まだ 九種類もの踊りが 残っているのですね!
陽夫多神社とか 火明神社とか 読めないので 何やら古事記にでもでてきそうだな・・・
などと 思いながら見ています。
男性ばかりなのに オチズイが 優しさと華やかさを 醸し出していますね・・・
「祭りの色」心魅かれます 伊賀という所 いろいろ残っていていいところですね。
投稿: ビズー | 2009年4月21日 (火) 06時16分
ビズーさん
本文訂正、残る5種類は口伝がなく分からないそうです。
古事記:八雲立つ出雲八重垣妻ごみに
八重垣作るその八重垣を・・・。
神社の祭神、須佐之男命が詠んだ歌、まさに古事記です^^
境内にで~~ん!と立派な歌碑がありました。
鞨鼓踊り、オチズイの華やかさとは別に動きの少ない、
実に静かで優しい踊りです。
投稿: 好好爺 | 2009年4月21日 (火) 17時12分
松江には 八重垣神社があります。そこも八雲立つ出雲八重垣・・・とあります。
神様が会議を 終えられ 発って行かれるのが 神立ち橋(かんだちばし)、もあります。
ちなみに 11月は こちらでは 神在り月と申します。
この 出雲地方は まさに古事記の世界ですが 伊賀と出雲のつながりどうなっているのでしょう。
投稿: ビズー | 2009年4月22日 (水) 10時12分
歌碑があると いうだけで 何か勘違いしてたかもしれません。
こちらの八重垣神社には 鞨鼓踊りもありませんし 伊賀の独特の文化として
受け継がれているのでしょう。
うむ〜 ・・・??・須佐之男命は天の高い所で 八雲立つ出雲八重垣妻ごみに
八重垣作るその八重垣を・・・と詠まれたので 各地に響いたのかも知れません。
ネ・・・!
投稿: ビズー | 2009年4月22日 (水) 21時17分
ビズーさん
須佐之男命が詠んだ歌は祭神とする神社によくあることです。
古事記に由来することは事実ですが、
歌碑はこの神社の一つの思い入れでしょう。
鞨鼓踊りは地方に根付く神えの風習で、
古来からの雨乞いの慣わしが伝えられるものです。
それほど深い意味はないと思います^^
投稿: 好好爺 | 2009年4月22日 (水) 23時43分