東海道・舞阪宿
浜松城を後にして東海道歩きに戻ります。
板屋町、田町と西進して来た街道は連尺交差点で南に折れ、
伝馬、旅籠町を抜けていきます。
かっての宿の中心部は国道に変わり、
道路沿いには「高札場跡」、「・・本陣跡」の駒札が立つのみ、
何もない単調な国道歩きが延々と続きます。
高塚の先で国道から別れて更に県道を直進、
馬郡(まごうり)の古い「春日神社」を過ぎると、
やがて舞阪の松並木が見えてきます。
想像以上の松並木が目の前に現れた!そんな感じでした。
思わず道の真ん中に出てしまいましたが、
いくつも見た東海道の松並木のなかでも見事に手入れされ、
左側の歩道脇には東海道五十三次の銅版が埋め込まれた
石のモニュメントが並びます。
右側には、それぞれに「刻」、「月」、「方位」が刻まれた
十二支のモニュメントです。
古い街道・・・のイメージではありませんが、
実に気持ちよく歩ける松並木でした。
松並木が終わり、振り返りました。
右の像は「浪小僧」、
漁師の網に掛かった小僧の物語がありましたが省略。^^;
ここが国道1号線と県道松並木に囲まれたポケットパーク。
1号線を越えた先から「舞阪宿」に入ります。
写真にある石垣は「見付石垣」、
舞阪宿の東はずれに位置する見張り所の名残です。
新町にある「舞阪の一里塚跡」の碑。
仲町を過ぎると右に新しい「舞阪 本陣跡」の碑、
その前に「脇本陣」の建物が残っています。
主屋、繋ぎ棟、書院棟で構成されていた建物のうち、
書院棟だけが残されており、旧東海道宿駅の中で唯一の
脇本陣遺構として貴重な建物です(平成7年に解体復元)。
街道は町なかを抜けると浜名湖に・・・。
こちらは今切れの渡し乗船場「本雁木」、
そしてすぐ北にあるのが「北雁木」。
船着場の名残という石畳と石垣の一部が残っています。
ここから海上一里半、この先は新居関所のある新居宿です。
「今切」、”今きれる(別れる)”が不吉だということと、
新居関所の厳しい「女改め」を恐れた多くの女人は、
東海道の見付から御油を結ぶ姫街道を通った・・・とも。
今の旅人は新幹線、東海道線、国道1号線(バイパスも含め)と、
専用歩道橋で浜名湖を渡ります。
« 浜松城 | トップページ | 京都御苑の桃と枝垂れ桜 »
「歩く・街道」カテゴリの記事
- 旧東海道 品川から日本橋へ(2023.09.29)
- 旧東海道歩き 神奈川から品川(2023.09.27)
- 旧東海道 藤沢から神奈川(2023.07.27)
- 旧東海道 大磯から藤沢へ(2023.07.25)
- 熊野街道脇道 大紀町(2022.11.10)
« 浜松城 | トップページ | 京都御苑の桃と枝垂れ桜 »
コメント