手おりの里・金剛苑
愛荘町愛知川「びん細工手まり」の次は、
こちらも伝統工芸品、近江上布(おうみじょうふ)・秦荘紬です。
湖東三山「金剛輪寺」の近く、国道307号から宇曾川沿いを
西に少し入ったところにあります「手おりの里・金剛苑」。
”珍しい物に触れて見て下さい”ということで、絣の染め織り・
正藍染の技術伝承資料館として設けられた施設とあります。
地味な施設のためか、
この日は土曜日でしたが見学者は私一人だけでした。
写真は施設の一つ「織物資料館」入口です。
館内には昔の織物に関する器具や布地、着物などが
それぞれの分野で展示されています。
こちらは伝統的な民家をそのまま残した生活資料「金剛苑」。
茅葺の見事な家屋で、往時の生活の様子が感じられます。
そしてその裏にある「染織工房」。
ここでは糸から織物が出来るまでの過程を見ることができます。
こちらは織られている途中の「麻・タスペトリー」。
こちらは「近江上布」の横絣(ヨコガスリ)、
横糸に染めが入って織られています。
そしてこちらはシルク(絹)の縦絣(タテガスリ)、
縦糸に染めが入って織られています。
他にもタテ・ヨコ両方に染の入った糸での織り方もあるそうです。
そしてこれもまた凄い!
ここだけに伝わる櫛押し捺染といわれる手法だそうですが、
見事なプロの技法です。
そして正藍染室。
たった一人のためにもかかわらず、
わざわざ見せて頂きましたがこれが正藍染めの瓶です。
外の空気に触れて酸化すると藍色になる・・・
泡立つていると藍が生きているといわれていました。
初めて目にする、まさに貴重なものを見せていただきました。
ここで散り紅葉を見るとは思いませんでしたが、
一人では何か違和感のある「金剛苑」でした・・・、
親切な工房の方により思いもかけぬ近江上布の作られる
過程を教えてもらいました。
ここはどうも見学より体験するのがお勧めのようです。
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