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2008年9月 8日 (月)

歌舞伎・その舞台を訪ねて

先日観賞した歌舞伎の一つ、「芦屋道満大内鑑・葛の葉」。
物語の発端と終末の舞台となった「信太(しのだ)森」を訪ねました。

大阪府和泉市北部にある「葛葉稲荷神社」、
そして「聖神社」とその神域にある「鏡池史跡公園」です。

まずは「葛葉稲荷神社・信太森神社」。

Sinoda1
Sinoda2

物語は先の歌舞伎鑑賞で紹介しましたが、
その”葛葉狐”を祀る神社です。

Sinoda21
Sinoda22

本殿とすぐ傍に建てられたこの絵、
JR阪和線「北信太駅」の駅舎にもありました。

こちらは境内にあった姿見の井戸。

Sinoda3

”狐葛の葉”が化身した時に鏡に代えて姿を写したという井戸です。

神社由緒や説明を読んでいて少し疑問も感じましたが、
それはそれでまた良しとするべきでしょうから異議は挟みません。

さてここから東に少し歩きます。
少し高台にあります「聖神社」、信太明神とも言われるそうですが、

Sinoda5

格式のある神社ですが詳細は省きます。
安倍清明の父、保名が祈願に訪れたのはこの神社だといわれます。

その神域にあります鏡池。

Sinoda51

季節ですね~萩が満開でしたが奈良は大丈夫かなぁ(余分でした

「鏡池史跡公園・信太の森ふるさと舘」がありますが、
ここの解説版には
”神社に祈願に来ていた保名がこの池に写る狐の姿を見て
振り返ると猟師に追われた化身のネズミがいたのでそのネズミを
袖にいれ逃がしてやった・・・”とあります。

これがこの物語の発端で、最後は悲しい別れをした保名と童子が
”葛葉狐”を信太の森に訪ねるのがこの鏡池でしたと・・・ 。
まぁ、これは妥当なところでしょうか。

ところでもう一つ、この中間にあります「旧府(ふるふ)神社」の
境内に、白狐化石(しろきつねばけいし)がありました。

Sinoda6

猟師に追われた白狐が化けた(身を隠した)石だそうですが、
かっては街道にあったものを今はここに祀ったとあります。

ところで信太の里はこれだけなんですが、
歌舞伎の舞台はやはり”葛の葉狐”と安倍保名の間にできた童子、
後の陰陽師安倍清明の生誕地を訪ねねばと・・・ 行きます。

大阪府阿倍野市にある「阿倍野清明神社」です。

Abeno1
Abeno2

「安倍清明」生誕の地です。

安倍清明と”狐葛の葉”の親子の物語は、
ここ「阿倍野清明神社」にもありました。

Abeno3

安倍保名と葛の葉狐、そして童子が暮らした場所、
ここで親子の5年間の生活と、最後は哀しい別れが・・・、
そしてあの、
「恋しくば訪ねきてみよ和泉なる信太の森のうらみ葛の葉」です!

「芦屋道満大内鑑・葛の葉」
まさに歌舞伎の世界が繰り広げられた場所でございます。

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コメント

おおおおお~~~~~!
ふたつとも訪ねていただけたのですね♪ありがとうございます!
キツネのお役と幽霊のお役をなさる役者さんには、
何やら憑きものがあるとお聞きします。
魁春丈が今後ご無事に巡業をお努めくださいますよう、
つい、手を合わせてしまいました。

恵美さん
葛葉稲荷神社の由緒にはチョッと驚きました。

それはそれとして、葛葉稲荷の小さな森と
聖神社の森が辛うじて信太の森の面影を残していますが・・・、
鏡池の周りは巨大な団地でした。(笑)
阿倍野清明神社はご存知の通りです。
阿倍野、天王寺よき所です!

葛の葉のお話しは、幼い頃から聞かされました。『信太の森の白狐』と聞いています。
『聖神社』が正式?な様ですよ。
最近では、和泉市でこの伝記を後世に伝えるべく、秋には鏡池の『ふるさと館』前で市民歌舞伎が行われます。

m(__)m失礼しました。

>ぷにぷにさま、失礼いたします
>秋には鏡池の『ふるさと館』前で市民歌舞伎が行われます。
もう「秋」ですが・・・いつ?だれが?気になります。

ぷにぷにさん
コメントありがとうございます。

>『聖神社』が正式?
はい!葛葉狐の伝説の舞台はこちらと確信しております。
市民歌舞伎、貴重な情報をありがとうございます。
やはり気になりましたので調べました。
良いお話です。
    
    
恵美さん
歌舞伎となるとさすがに早い反応ですねぇ。

11月2日(日)、13:00から
信太地区の子供や大人の方によって演じられるそうです。
今年4回目、演目は子供歌舞伎が子別れ。
大人が千本桜、他にも特別公演があるそうですよ。

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