芭蕉更科紀行・続信濃路
芭蕉の更科紀行を歩く、信濃路を再開です。
今回は坂北の青柳宿からスタ―ト。
麻績宿、猿ヶ馬場峠を越えて姨捨へと向かいます。
青柳宿を出てしばらくすると現れるのが大切通し。
岩をノミで切り開いて通した道で、
そのノミの痕がはっきりと残っています。
通り過ぎるとすぐに小切通しです。
二つの切り通しを過ぎて麻績の宿へ入ります。
義仲伝説を伝える一口坂を上り、駒ヶ石など見て宿の中心へ。
旧旅籠の前に目的の芭蕉句碑がありました。
句は二つ「身にしみて大根からし秋の風」
貞享5年(1688)更科紀行での吟。
左は「ひょろひょろとなほ露けしやをみなえし」
同じく更科紀行での吟句です。
宿場を抜けると、いよいよ善光寺西街道最後の難所、
猿ヶ馬場峠(さるがばんばとうげ)です。
草むらのみちを行き、石畳の道を上ると「弘法の清水」と
芭蕉句碑があります。
句碑の裏にある句は「さゝれ蟹足這いのぼる清水かな」
貞享4年(1687)の句で更科紀行には関係ありません。
そして最後の道を上りきると国道に出ました。
目の前は聖湖で、すぐ先が猿ヶ馬場峠です。
峠の頂上はなんとリゾート地でした!あとは下るだけです。
途中で姨捨への林道に入り街道とはお別れです。
そして、戻って来ました姨捨です。
前に来たときに外した名勝「田毎の月・四十八枚田」です。
芭蕉はここから坂城に回り、十六夜観月殿で月見をしています。
時間が気になったんですが、雨も降らず行くならこの日と、
そのまま坂城に向かいました。
坂城にある十六夜観月殿、回りには多くの月の句碑があります。
そして芭蕉十六夜塚です。
句は「いざよいもまだ更科の郡哉」
貞享5年(1688)更科紀行での吟です。
天候のこともあり、一気に坂城までを済ませました。
芭蕉更科紀行も残すは最後の善光寺だけとなります。
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