中山道・福島宿
行く先の写真が多くて、福島宿を歩きながら冠木門の写真しか
載せていなかった木曽福島。
1年半前に更級紀行の句碑めぐりで来たときも途中までで終って、
なんと!木曽福島の町を一度も記事にしていませんでした。
というわけで、今回はあらためて歩いた中山道・福島宿です。
これは中山道には関係ありませんが、駅前の小さな水車です。
ここもまた水場の多い町です。
左に見える坂道を下って旧道に入ります。
商店街を少し行って「上の段・中山道」の案内板で左折、
中八沢橋を渡ったところからが福島宿。
宿場の雰囲気が出てきます。
突き当たりの右手にあるのがこの古い井戸。
”江戸時代の中期に造られたものだそうで、
昭和の中頃まで町民の飲料水として用いた・・・”とあります。
井戸を見て、道を左、右にと枡形を折れると「上の段」。
なまこ壁や卯建を上げた町家が並び、さらに宿場の雰囲気を
感じさせてくれます。
古風な水場の横からは寺門前小路が奥に延びて、
その先には武田信玄の娘「真理姫」ゆかりの「大通寺」があります。
そして少し先、道の左にある「清明神社」横の水車です。
わずかな距離ですが、福島宿の見所が凝縮した街道筋です。
突当りを右に曲がると高札場。
坂を少し下って今度は左に曲ると広い道の商店街、
再び右に曲がってしばらく商店街を行くと右にある町役場が本陣跡。
この道は木曽川沿いの斜面を削って造られたものだそうで、
役場の先で石段を上ります。
上がったところが「高瀬家資料館」。
~文豪島崎藤村の姉”園”が嫁ぎ先で、作品「家」のモデルとして
知られています。”園”は作品「家」に登場する”お種”であり、
又、「夜明け前」の”お粂”です。・・・~ 解説板からです。
隣接するようにあるのが国史跡「福島関所跡」。
昭和52年に再現された御番所の建物(資料館)と、
その後に整備された東西両門と木柵、
発掘された屋敷跡のある史跡公園を過ぎると国道脇の冠木門、
中山道はこの先、国道19号で北に向かいます。
木曽福島、中山道の道筋以外にも見所が多く、
また蕎麦も、地酒も、ワインも美味い、そんな宿場町です。
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