真桑人形浄瑠璃・本巣市
朝から雨になった春分の日、
行き先なくなって思案していたら朝刊の記事に岐阜県は本巣市
上真桑の真桑人形浄瑠璃が本楽とのこと。
雨も昼までの予報でこれはもういただきました。
この人形浄瑠璃、
上真桑本郷地区に三百数十年前から伝わる郷土芸能で、
本郷物部神社の祭礼にあわせて毎年春分の日とその前夜に
上演される国指定の重要無形民俗文化財です。
会場は物部神社の境内にある専用の舞台。
この日は12:20から17:00まで、地区の同好会、青年会、
婦人部の人たとが演じます。
外題(演目?)も素人の私が言うのは失礼ですが、
凄いなぁと思うほど浄瑠璃の代表的なものです。
始まりました一番手は「三番叟」・川西青年部です。
二番手は真正中学校真桑文楽同好会の中学生が演じる
「傾城阿波の鳴門(けいせいあわのなると) 巡礼歌の段」。
”とと様の名は阿波の十郎兵衛、かか様の名はお弓と申します”
あまりにも有名な台詞・・・。太夫は女生徒です。
演じる人形使い、太夫も三味線もすべて中学生です。
郷土芸能を引き継いで後に伝える若き子供達に拍手です。
次は「増補朝顔日記宿屋の段より大井川の段」
真桑文楽保存会婦人部が演じます。
私も只今勉強中で、
こうして文楽をみるのは初めてです。
太夫の語る浄瑠璃の文句と三味線の音に、
三人がかりで遣う人形の動きがぴったりあって素晴らしい!
写真はいい加減ボケボケですがどうかご愛嬌とお許しを・・・。
その次は真桑文楽伝承同好会の「弥次喜多道中膝栗毛
赤坂並木の段より古寺の段」
裸一貫文無しにされた弥次喜多が箒の奴をふりふり
下駄で拍子を打ち鳴らし東海道を旅する最後の場面です。
このあとは観たかった外題が二つ。
その一つ、「壷阪霊験記 沢一山の段より谷の段」。
目の見えない沢一の目が良くなるようにと
願掛けに壷阪観世音に行くお里と沢一。
この後、沢一はお里への疑いを詫びて深い谷に身を投げます。
沢一の後を追ってお里も谷に身を投じますが
二人は観世音菩薩の救いによって生き返り、
目の開いた沢一と現世を喜ぶ最後の場面です。
そして最後はこれでした。
「伊達娘恋緋鹿子(だてむすめこいのひがのこ)
八百屋お七火の見櫓の段」・真桑文楽保存会愛好会の方たちです。
ここが最大の見所!
そんな場面でこのボケボケの写真ではどうにもならんのですが、
この場面真夜中の設定で暗いんです!
それにここは正直写真より舞台に注目でした。スミマセン
この火の見櫓に上るお七に人形使いも手も見えません。
これが見せ場なんだそうです。
そして終るとそのまま千秋楽。
最終場面の人形を使って扇をもたせて舞います。
これが本年最後の外題として舞い納めの謡があってお終いです。
一気に載せてしまいましたが「真桑人形浄瑠璃」。
凄い外題を一度に堪能させていただきました。
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