文楽・その舞台を訪ねて
日曜日に三重県文化会館(津市)で行われた文楽地方公演の
千穐楽を楽しんできました。
昼・夜上演の4演目、初めての体験です。
初めて見る文楽の世界でしたが、真桑人形浄瑠璃で観た演目が
夜の部に揃っていて、これは前知識が役に立ちました。
その最後の演目が「生写朝顔話(しょううつしあさがおばなし)」。
”明石船別れの段”、”宿屋の段”、”大井川の段”が上演されましたが、
そのあらすじは別にして(後ほど紹介)、プログラムにあったのが
「文楽歴史散歩」。
載っていた大井川の渡し跡近くにある「朝顔の松と朝顔堂」の写真、
以前に東海道を歩いた時に確か撮った記憶が・・・。
ということで、今日は昔の写真ですが ( ’06 9月3日)
「生写朝顔話」”大井川の段”の舞台となった大井川の渡しです。
島田市河原町にある「島田宿大井川川越遺跡」です。
江戸時代の街並みが復元されて番屋や札場などが建ち並びます。
もちろんここは旧東海道そのもので正面奥が大井川、
歩きながら当時の川越の様子が分かります。
こちらがその中心となっている「川会所」跡。
川越しの料金を決めたり川札を売ったりしたところです。
そして南に50mほど行くとあります「朝顔の松と朝顔堂」です。
もちろん新しい松で、当時の松は枯れてありません。
その「朝顔話」のあらすじと朝顔の松の解説です。
書くと長くなりますので案内板の一部を切り取りました。
興味のある方はクリックで拡大してご覧ください。
このあらすじを見ていただいた方には物語が少しは
お分かりいただけたかと?
悲しいなかに最後はハッピーな珍しい演目です。
このときは何の興味もなくただカメラに収めただけでしたが、
まさかこんな形で写真を載せるとは思ってもみませんでした。
主人公の”深雪”が夫・駒沢次郎左衛門を追って来た
その大井川の渡し跡。
今は綺麗に整備された公園になっています。
素晴らしい文楽を楽しんで、その舞台となった大井川に
ふと昔の旅を思い出したこの日でした。
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やっぱり、芝居なり映画なりをみてから、原本・現場をみると深みが増しますね~~♪
じんわりと、ついてない(笑)深雪ちゃんの切なさがキます!
投稿: 恵美 | 2008年3月26日 (水) 17時06分
恵美さん
我ながら思わず唸って(太夫じゃありませんぞ)しまいました。(笑)
ありましたねぇ、写真。
島田の宿から追っかけてきた深雪ちゃんの思いが、
そして結末がここ大井川の渡しですよ。
写真を見て現実と舞台が一瞬交錯してしまいました。
>切なさがキます!
そう・・・切ない見せ場でした。
投稿: 好好爺 | 2008年3月26日 (水) 20時42分