佐義長まつり・渡御還行
近江八幡市「左義長まつり」最後です。
八幡宮を出た山車が最初に練り回すのが鳥居前。
”チョウヤレ!チョウヤレ!”、”ピッピ!”の掛け声と笛で
山車は激しく練られます。
そして右回りに各町内の山車宿を渡御して行くんですが、
途中で休憩が入るとご覧のとおりで。
先頭の休憩や信号待ちで山車を下ろしますと、
まぁ、こんなもんです。
昼間のお酒と練り回しでかなり疲れております。
この辺りまでは常識の範囲で進んで来ているんですが、
こちらはこの後を待っておれません。
で、この山車に飾られている命題をご紹介。
その年の干支を入れて縁起物の飾りを付けた左義長山車が
製作され、八幡さんに奉納されます。
その飾り物の名前を命題というようです。
第十一区の命題は「貴妃の白檀扇子」。
使われている材料は友白髪、しょうが、ガム、するめ、梅ぼし、
マロニ、アマランサス、もちあわです。
こちらは参和会の「蓬莱鏡と桐蒔絵鏡箱」。
材料は省略しますが、山車のすべてが海産物を中心に穀物
などで作られていてそれぞれに意図があります。
パンフには各地区の命題の製作意図が細かく書かれています。
これも凄いんですが、命題は「先駆者」。
近江商人を代表する西村太郎右衛門になぞらえ、
”研究心あふれる一匹の白鼠が長寿繁栄の象徴である
伊勢海老を大船に仕立て、慶賀を表す帆立貝に満帆の
風を受けて航行する姿・・・”と製作意図にあります。
こうした命題を掲げた13基の山車が町内を回って、
再び八幡宮境内に戻り、山車コンクールが終わると一旦山車宿
に戻ります。
これがすべて16日(日)に再び行われてクライマックス、
20:00からの佐義長奉火となります。
初めての近江八幡日牟礼八幡宮「左義長まつり」、
これもまたこの地区特有の一味違った山車まつりでした。
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ははあ・・・と感心して見入ってしまいました。
特にリアルな白ねずみにはびっくりです。
それに、山車は重たそうですね。あれはいくら若い人でも疲れますよ。
でもそれだけ勇壮と言いますか、迫力ありますね。
投稿: フデ | 2008年3月17日 (月) 22時57分
海の無い近江八幡の祭りの命題に伊勢海老や貝や珊瑚が登場したり、海産物をふんだんに使っている所は、まるで志摩地方や浜島の祭りの様ですネ。
投稿: 茶太郎 | 2008年3月18日 (火) 01時27分
近江八幡
ちょくちょく訪問していますが
祭りに訪れた事がなく
好々爺さんの写真でまたもや疑似体験です
どうも人混みが激しいとなると気が引けて
祭りの写真を未だ撮った事がないのですが
好々爺さんの写真を拝見していて
一度くらいは撮ってみたいと思いました
投稿: 雪だるま | 2008年3月18日 (火) 06時38分
フデさん
山車、ほんとに重いんです。
ポスターの写真でみると軽そうに見えたんですが、
本物を見たらびっくりしました。
写真はすぐ傍で撮っているので分かるんですが、
担い手さんがよろけると重みで倒れそうになる場面もあります。
>リアルな白ねずみ
白ねずみ、実に精巧に作られています。
茶太郎さん
これらがすべて食品でできています。
実に多いものでは20種類以上の材料が使われています。
写真の「先駆者」がそれで、合計で22種類。
載せていませんがまだ他にもあります。
>浜島の祭り
「伊勢えびまつり」でしたか?
一度見てみたいと思っているんですが。
雪だるまさん
疑似体験といわれると恥ずかしい構成なんですが。
ちょっと写真の載せ方が拙く、
なんだか締まらない記事になってしまったようで。
少しでも雰囲気がわかっていただければ嬉しいんですが。
>一度くらいは撮ってみたいと
これから春まつり本番です祭りも楽しいですよ。
投稿: 好好爺 | 2008年3月18日 (火) 18時10分