補陀洛山海住山寺
笠置から西に7キロほど走ると国道163号線沿いに
「海住山寺」の看板が。
ここを走るといつも気になっていたんですが
この日初めて寄りました。
車一台が通れる細い村落の道から、
急斜面の車道を上り詰めた海住山の中腹にこの寺はあります。
平安末期に焼失し全てが灰燼となった後、
承元2年(1208)に笠置寺の解脱上人貞慶が、
その後に草庵を結んで今に続く寺の起源だそうです。
正式には「補陀洛山海住山寺(かいじゅせんじ)」。
本尊は十一面観音立像(重文)で平安時代の建立だそうです。
正面に本堂(ただいま壁の塗り替え中でした)
右手に鎌倉建築の文珠堂(重文)です。
そして左手には建保2年(1214)に建てられた国宝五重塔です。
屋外に建つ木造五重塔としては、
室生寺の五重塔に次ぐ小さいものだそうですが、
初層の裳階(もこし)の周りに柱があるのが珍しいと。
この地は瓶原(みかのはら)と呼ばれているそうですが、
本堂裏の台地から見たその風景です。
長文の栞から抜き出しますが、
”補陀洛山とは、南海にあるといわれる観音の浄土の名である・・・・、
瓶原の平野とその彼方に連なる山なみを海に見たてたとき、
まさしくこの海住山は、南海の洋上に浮かぶ補陀洛山のごとく
であり・・・”と。
境内に戻ります。
こんなものもありました。
そして、
願いをかなえる「なすのこしかけ」だそうですが、
曰く、なすの花は一つの無駄もなく実を結ぶ、
「成す」との語呂合わせで願いは叶う・・・そうです。
ここはJR加茂駅からのハイキングコースがあり、
何時かは歩いてと思っていましたが
結局は車での訪問となりました。
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