慈光院と片桐石州
大和郡山市小泉町にある「臨済宗大徳寺派・慈光院」。
大和小泉の大名であった片桐岩見守貞昌(石州)が、
父貞隆(慈光院殿雪庭宗立居士)の菩提寺として建立した寺院である。
入口の「一之門」をくぐり、石敷道を行くと「茨城城楼門」がある。
石州の伯父片桐且元が城主であった摂津茨木の城の楼門を移築し、
屋根を茅葺にして山門としたそうで、写真は書院から見たもの。
書院の南庭は多くの種類の木々を用いて、茶席の庭として季節ごとの
風情を楽しめるようにしたものだそうですが?どうでしょう。
また、ここは茶道石州流発祥の地でもあります。
赤い絨毯の敷かれた書院でいきなり抹茶のご接待を受けますが、
栞と一緒にもらった紙が懐紙であったと知ってもうオロオロですがな。
庭を拝見しながらいただくお抹茶もまた結構で!
”簡素な書院と茶室は大茶人石州公の侘びの美を見る思いがします”
・・・と、これは入口の駒札から。
この書院から方丈に向って左右に二つの茶室があり、
右が茶室(二畳台目)・国重文です。
全国に現存している茶室の中で、年代・作者・形状などが証明できる
なかで最古の席だそうです。・・・それがこんな間近で見れました!
左には茶室(三畳)があり、「閑茶室」と呼ばれているそうですが・・・。
正直よく分かりません。何でもその道は難しい!!
その方丈は、昭和59年に一般の方を含めた寄進によって
新しく建立されたもの。
中央にご本尊の「釈迦如来像」、右に「開山玉舟和尚像」、そして
左に「片桐石州像」が安置されていました。
南庭から見る書院です。
茶人石州によって造りだされた慈光院境内は、茶の湯で人を招く
場合に必要な一揃えの物がそのまま残されている・・・と。
確かにここは普通のお寺の感じがしません。
気楽に訪れて、お抹茶をいただいて、ではまたね・・・と帰れる?
そんな雰囲気の慈光院でした。
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