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2007年4月 1日 (日)

金子みすゞのふるさと仙崎

仙崎の入口にあるトンネルを抜けると右に「みすゞ公園」の入口がある。
トンネルの上の小高い丘が公園で、
「わたしと小鳥とすずと」の詩碑が建つ入口を登って行く。

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すでに”みすゞのふるさと仙崎”である。
JR仙崎駅前から1キロほどの「みすゞ通り」を行くと中ほどに、
かって金子みすゞの実家跡に再現された「金子文英堂」がある。

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”店先から二階にはみすゞの部屋が再現されていて、
当時の生活をうかがい知ることができます”(一部パンフから引用)。
 (みすゞの部屋の写真は撮影禁止と後で知りましたが、
   あえて載せ させて頂いています。)
この裏に新しくオープンした「金子みすゞ記念館」があります。

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本館の常設展示室には生誕から26歳までの生涯と
各時期にまつわる作品が、貴重な実物や写真とともに
展示されています。
ここを見るだけで正直、金子みすゞのすべてが分かります。
それだけ短い生涯だったんだと実感する時でした。

金子みすゞについては詳しくは知らなかった。
孫が宿題で毎日音読する「私と小鳥と鈴と」を何度も聞くうちに
この詩に感銘を受けただけです。だから詩もそれだけ!
ここで買ったのが「金子みすゞ仙崎八景」のポストカードでした。

でも、気持ちってすごいもんですね。
この記念館を出たとたんにもう一端の金子みすゞフアンです。
すぐにこの八景を撮りに回りました。

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まず「祇園社(八坂神社)」正面では面白くないので桜の綺麗な横から。
車に戻り「波の橋立」へ、これが大失敗で!
あの、天橋立の縮小版見たいな風景を撮るつもりが、
何を間違ったかその遊歩道を歩いてしまいました。
片道1.3キロ、これには参りました。

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とって返して「王子山」へ、公園の展望台から見る仙崎の町です。
ついでに埋め立てられて見る影も無い「弁天島」を撮ります。
情緒も何もありません。
八景ではこの詩が一番好きだったんですが。
結局曇っていたこともあり時間切れ、「花津浦(はなづうら)」
大泊港」、「極楽寺」は撮れませんでした。

最後はここ、最初に登ったみすゞ公園から見た
小松原(手前の道の先辺り)」です。

詩とともにどうぞ。

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       小松原
  小松原、
  松はすくなくなりました。
  いつも木挽のお爺さん、
  巨(おお)きな材木ひいてます。
  押したり、引いたり、その度に、
  白帆が見えたり、かくれたり、
  かもめも飛びます、波のうえ、
  雲雀も啼きます、空のなか。
  海もお空も春だけど、
  松と、木挽はさみしそう。
  ところどころに新しい、
  家が建ちます、
  小松原、
  松はすくなくなりました。
                  
       金子みすゞ仙崎八景から  

  

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