金子みすゞのふるさと仙崎
仙崎の入口にあるトンネルを抜けると右に「みすゞ公園」の入口がある。
トンネルの上の小高い丘が公園で、
「わたしと小鳥とすずと」の詩碑が建つ入口を登って行く。
すでに”みすゞのふるさと仙崎”である。
JR仙崎駅前から1キロほどの「みすゞ通り」を行くと中ほどに、
かって金子みすゞの実家跡に再現された「金子文英堂」がある。
”店先から二階にはみすゞの部屋が再現されていて、
当時の生活をうかがい知ることができます”(一部パンフから引用)。
(みすゞの部屋の写真は撮影禁止と後で知りましたが、
あえて載せ させて頂いています。)
この裏に新しくオープンした「金子みすゞ記念館」があります。
本館の常設展示室には生誕から26歳までの生涯と
各時期にまつわる作品が、貴重な実物や写真とともに
展示されています。
ここを見るだけで正直、金子みすゞのすべてが分かります。
それだけ短い生涯だったんだと実感する時でした。
金子みすゞについては詳しくは知らなかった。
孫が宿題で毎日音読する「私と小鳥と鈴と」を何度も聞くうちに
この詩に感銘を受けただけです。だから詩もそれだけ!
ここで買ったのが「金子みすゞ仙崎八景」のポストカードでした。
でも、気持ちってすごいもんですね。
この記念館を出たとたんにもう一端の金子みすゞフアンです。
すぐにこの八景を撮りに回りました。
まず「祇園社(八坂神社)」正面では面白くないので桜の綺麗な横から。
車に戻り「波の橋立」へ、これが大失敗で!
あの、天橋立の縮小版見たいな風景を撮るつもりが、
何を間違ったかその遊歩道を歩いてしまいました。
片道1.3キロ、これには参りました。
とって返して「王子山」へ、公園の展望台から見る仙崎の町です。
ついでに埋め立てられて見る影も無い「弁天島」を撮ります。
情緒も何もありません。
八景ではこの詩が一番好きだったんですが。
結局曇っていたこともあり時間切れ、「花津浦(はなづうら)」、
「大泊港」、「極楽寺」は撮れませんでした。
最後はここ、最初に登ったみすゞ公園から見た
「小松原(手前の道の先辺り)」です。
詩とともにどうぞ。
小松原
小松原、
松はすくなくなりました。
いつも木挽のお爺さん、
巨(おお)きな材木ひいてます。
押したり、引いたり、その度に、
白帆が見えたり、かくれたり、
かもめも飛びます、波のうえ、
雲雀も啼きます、空のなか。
海もお空も春だけど、
松と、木挽はさみしそう。
ところどころに新しい、
家が建ちます、
小松原、
松はすくなくなりました。
金子みすゞ仙崎八景から
« 旅・写真ダイジェスト | トップページ | 椿の庭園・京都霊鑑寺 »
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 小江戸川越 まち歩き(2024.05.27)
- 離島の旅 奄美大島(2024.05.13)
- 宮古島ウオーキング・伊良部大橋(2024.02.20)
- 琉球王朝時代の古城 中城城跡(2024.02.05)
- 引田城址・東かがわ市(2023.12.20)
コメント