奈良街道と勧修寺・一言寺
7日に歩いた奈良街道を続けてきましたが最終回です。
街道から少し離れた勧修寺に立ち寄る。
白壁の続く長い参道には桜の木が植えられて
春には綺麗だろうと想像しながら山門をくぐる。
山門には山号もなくただ「京都市指定名勝庭園」の木札があるのみ。
書院の玄関と見事な宸殿を見て回り込むと、これもまたすごい
樹齢750年といわれる「ハイビヤクシン」が覆う書院の前に出る。
書院の前からみたハイビヤクシンと観音堂。
そして隠れるように立つ水戸光圀公寄進の灯篭(勧修寺型灯篭)、
チョッと変わった形が有名だそうですが
ハイビヤクシンの中に埋もれていました。
観音堂の前は広い芝生広場になっていて、
広大な自然美を楽しむ「池泉庭園」だそうですが、
これは来る時期を間違いました。
桜、芝生、睡蓮、杜若そして緑の木々はやはり春から夏です。
ここはこの庭園だけが拝観できるだけで、
冬枯れの寂しい庭園を見て街道に戻ります。
随心院前からゆるい坂を行き、新奈良街道を横切ると醍醐です。
すぐに三宝院から醍醐寺山門に出ました。
醍醐寺前の旧奈良街道ですが、さすがに今日は車も少ない。
ここはもう何回も来ているので拝観はパスしました。
万千代川を泉大橋(小さい橋です)で渡ると右に腹帯地蔵の善願寺。
その先の道筋に一言寺への道標「これより東一丁半」があります。
距離に惹かれてチョッと寄り道を。
山門の右手に市指定天然記念物大ヤマモモの木がありましたが、
興味があったのはこちら。
本堂右手の軒下に掲げられた大絵馬です。
描かれている絵といい絵馬板になんとも言えぬ年代を感じました。
居合わせた住職に聞くと文政4年(1821)の代物だそうです。
またここは醍醐寺の一番端(南の)の塔頭だとも。
正式な名前は「金剛王院」ですが、
”ただ一心に祈りをすると言下に願いが叶うという” ・・・で一言寺。
祈りました・・・楽しみです?
街道に戻ります。
車の流れが多くなり新奈良街道が合流するとやがて日野道分岐。
道を左にとると日野薬師、奈良街道は直進して行きます。
宇治市の標識を見ると六地蔵はもうすぐです。
今日は岩屋神社や日野薬師(法界寺)は寄らなかったんですが、
それでも結構見所を回り、街道歩きと観光気分を楽しみました。
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