京都・東寺から羅城門跡
京都東寺。
京都駅の南に出ることはほとんどなかったが、
やはりこちらは裏口の感がある。
八条西口から西に1キロほど行くと東寺の東門に出る。
左手に国宝・五重塔がみえるが、
実際にみるとやはり大きいね。
時間が悪かったのか団体客(学生か?)のバスが凄く、
人が多いので先に食堂で御朱印をいただく。
ここは本尊が千手観音像だが、
”昭和5年12月21日(終い弘法)の失火で焼損、
大破したものの、昭和43年に修理が完了し、
現在は宝物舘に安置されている・・・”と説明にある。
現在は昭和9年に像立された十一面観音像が 本尊である。
ここまでは無料。
ここから鉄柵で囲まれた有料区域の境内に入る。
まずは講堂。
今日の目的はここの立体曼荼羅を見たかったのです。
も~~~凄い!。
堂内の白亜の壇上には、正面の大日如来を中心に五体。
右に菩薩が五体、左に明王が五体。さらに四方を多聞天、
持国天、広目天、増長天、梵天、帝釈天が固めている。
素人の身ではなんとも表現できないが、
とにかく凄いの一言。
国宝15体、重文五体、まさに驚異である
。
続く金堂。
本尊の薬師如来像と日光、月光の両脇侍菩薩像、
台座の周囲には十二神将像が配置されている。
これだけの宝物が拝観自由、これもまた驚きである。
ゆっくり境内を散策した後、西院の太師堂、大日堂と廻る。
南大門から九条通りに出て西に少し歩き、
羅城門のバス停先で小路に入る。
小さな児童公園に鉄柵に囲まれて一本の石柱が立っている。
「羅城門遺址」の文字が、
かっての朱雀大路の南に建つ羅城門の名残り?
かってはここから北に朱雀大路が真直ぐに伸び、
右に東寺、左に西寺がそびえて広大な平安京の入口であったが、
今はその面影を偲ぶものもない。
せっかくなので近くの西寺跡に寄る。
さらに西に行くと、唐橋小学校の裏?にある児童公園の中央、
小高い所に「史跡西寺趾」の石柱が立つていた。
公園傍の説明板には、
東寺と比しても劣らぬ規模であったとあるが、
なぜか早々に衰え焼失し、復興もならず地中に埋もれたとある。
帰る途中にその北側の東寺西門通りを歩いたら、
西寺の遺跡跡を示す標識が随所に見られた。
京都・東寺と西寺、そして羅城門。
栄枯盛衰、時がもたらすものは何故か厳しく、また空しい。
お詫び: つい最近まで羅生門で記載していましたが
羅城門が正しく訂正いたしました。
思い込みの強さ・・・といいますか?
大いに反省しています。(-_-;)
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羅生門が無いとは淋しいですね。
東寺の講堂も、立ってるのが不思議なくらいの建物ですが、いつか綺麗になるのかしら??
ここはお庭も立派ですよね。
投稿: 恵美 | 2006年12月 9日 (土) 10時46分
>羅生門が無いとは淋しいですね。
まったくです。
西寺は無くても羅生門わね~。せめて遺構でもあればまた違うだろうに?
>東寺の講堂も、
再興されてから計算では515年がたつことになりますが、どうなのでしょう?
庭、ここは開放感があって良い庭です。
五重塔と池、残りモミジについ目がいってしまいました。
投稿: 好好爺 | 2006年12月 9日 (土) 18時55分