伊勢街道 完結
8:15 松阪の和歌山街道追分から再開する。
道標をみて道を左折し、しばらく市街を東南に進む。
国道42号線んを渡り、
しばらく行くとなにやら赤い指示標のステッカーが
いたるところでみえる。
「熱田・伊勢初詣W(たぶんウオーキング)」の文字。
いやな予感がする。何かイベントがありそうだ。
市街地から街道らしき道に入る。
名古須川を越えると信楽寺があり、珍しい仏足石がある。
ここから何もない道を淡々と行く。
8:50 JR徳和駅を通過。上川町に入る。
下村の常夜灯をみてさらに行くと
「従是外宮四里」と刻まれた道標がある。
9:10通過。
櫛田の先、工事中の広い道の手前でドタドタと音がしたら、
数人のハイカーに追い抜かれる。これだ!いやな予感は?。
県、市、名前、歩く目的?の書かれたゼッケン?がリュックの背に踊る。
なんじゃこれは!。この後も次々と凄い勢いで追い越される。
何を急ぐのか信号無視も。
抜かれるのはいいけれど、信号無視はいかんよおっさん!。
主催者はもう少しマナーを教えろ!!。と言いたい。
くそ!。(このことばはいけませんね)。
しかし、凄い速さだ。
爺も早いと思っていたがこりゃ比じゃないや。
途中のチェクポイントの人に聞くと、
全国ウオーキング協会のイベントで、
1月12日~15日
「熱田・伊勢初詣ウオーキング125キロ」だそうだ。
北海道から九州まで全国から参加しているという。
ならもっとマナーを守れよ!
あれから40年の中高年!!。爺もそうだが?。
多難だなあと思いながら一緒に行くしかないわ、トホホ!。
地図のチェツクもできないまま、斎宮、明星、小俣と過ぎていく。
ときおりポイントで写真を撮っている間にもどんどん人が歩いて行く。
ああ~なんでこんな日をと思うが後悔先にたたず。
小俣の「へんばや」を過ぎて宮川の堤防に突き当たると、
道は右に迂回して宮川橋を渡る。
団体は真直ぐ度会橋に向っていった。
堤防の先、川辺の親水公園にかっての「渡し場跡(桜の渡し)が整備されている。
伊勢に入り、
今は欄干だけの(実際には細い川がある)
筋向橋をわたり小西万金丹薬舗をみて
外宮へ参拝する。
時間は13時を廻る。
昼飯は伊勢うどんと決めていたので
古市の「起矢食堂」と「河崎屋」に寄る。
味は好みでそれぞれだ。
古市は油屋騒動であまりにも有名だが、
昔の面影を残すのは旅館「麻吉」ぐらい。ほとんどその面影はない。
街道筋にも真新しい石標が建てられているが、
いかにも観光のためとみえる。
ないよりましだが、まあこんなものか。
あの油屋騒動の現場は
このとうり中華料理屋になり(ここが油屋騒動の現場だ!)
備前屋は駐車場に変身? している。
「お紺と斎」の比翼塚は少し手前の
細い路地を右に入った「大林寺」境内本堂の左手にある。
すぐ先の古市参宮街道資料館に
「伊勢音頭恋寝刃」の解説と台本
2冊が錦絵とともに展示されている。
解説に寄ると歌舞伎の筋と、
本筋は少し違っているようだが、
爺にはよく理解できない。
解説では「町の医者、孫福斎(まごふくいっき)が
馴染のお紺と酒を飲んでいたが、
途中お紺が他の座敷に呼ばれて中座し、
なかなか戻らないので怒って荒れ狂い即死2名、
負傷7人の九人切りの殺傷事件をこした。
斎は油屋から逃れたが、宇治浦田の藤波長官邸(あの藤波?)で自刃した。
行年27歳」とある。
これが事件の52日後の7月25日、
大阪の角の芝居で近松徳三作「伊勢音頭恋寝刃」として上演され、
その後各地で大入り満員となった(だから夏の出しものなんだ。納得)。
ただし古市では地元の反感や、
内容が事実とかけ離れていることから(確かにちと違うはな~)、
33年後の文政12年(1829)、
4代目坂東三郎が上演して大好評を博したとある。
この街道の終盤はほんとに何もないわ。
この後おはらい町を通り内宮へ。
なんでこんなに人がいるの。絶句!!。
14:40 伊勢街道の終点内宮着。
宇治橋を渡り、古札と正月飾りを収め正宮に参拝する。
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さっそく!いきなり!ありがとうございます♪
歌舞伎では、油屋お紺と地方武士の話になります。
武士のメンツと、刀を巡ってのちょっとしたはずみで殺人事件になってしまいます。
あくまでもお芝居ですから、あくまでもフィクションに仕立てます。
テレビでもそーじゃあーりませんか♪
そこで中華が食べたくなりました(^^)。
投稿: 恵美 | 2006年1月16日 (月) 13時07分
油屋騒動、写真を爺家に載せました。
確かに事件の内容は違いますね~。
解説のこの内容じゃ何も面白くないよね。
ブログと大差ありませんが気が向いたら
のぞいてみて下さい。
投稿: 好好爺 | 2006年1月16日 (月) 21時14分