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2006年1月24日 (火)

四日市の芭蕉句碑

四日市らいぶらり1 「文学碑とその風土」なる本をみていたら、
四日市市に4基の芭蕉句碑があるのを知る。

一つは先に歩いた東海道の杖衝坂。
残る3基を見たくて出かける。

JR四日市駅近くの駐車場に車を止める。
一つはここ朝日町の村山氏宅玄関先とある。
番地が書かれてなくその村山氏宅がどこかわからない。

0124basyoukuhi001そう広くもない町内なので、
まずは民家のあるところからと1丁目から歩き出したら、
なんとすぐに見つかった。
玄関先の植え込みの中に
「白露をこぼさぬ萩のうねり可な」
元禄6年(1693)の句碑がある。
表札には「村山・・・」とあるから間違いない。

見つけるのに手間取ると思ったが、
こんなすぐに見つかるとは思ってもみなかった。
次の北町「建福寺」はここから歩いていく。
国道1号線寄りに出て旧東海道を北進する。
昨年歩いた懐かしい道だ。

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三滝川の手前で案内により右に折れると
すぐに「建福寺」がある。
山門を入った本堂右手の境内に、
蘇鉄の陰に隠れるように句碑がある。

句は
「けうばかり人もとしよれはつしぐれ」元禄5年(1692)。
桑名市東鍋屋町の本願寺跡にある句と同じである。
書には当地とは直接関係がないとある。

駐車場に戻り三つ目の句碑がある「垂坂山観音寺」へ向う。
垂坂町にはあちこちに「国宝元三大師」の赤い幟が立つ。
車一台がやっと通れる細い道を行くと観音寺がある。

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本堂手前の境内右手に句碑
「三日月の地はおほろなる雪見草
全句集は
「三日月に地はおぼろ也蕎麦の花
元禄5年(1692)の句。
同種異形句があるが「雪見草」はない。
書では建碑者の思い違いか、
改変かとある。
三句碑とも建碑者、年代不明である。

ここには他にも「四日市蕉風連中奉納歌仙額」があるとの
新しい説明板が建てられており、
十二吟歌仙一巻を収めたものとあるから
四日市にも多くの俳人がいたようである。

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