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2005年10月 7日 (金)

伊勢山田

芭蕉の追っかけ伊勢編。
芭蕉の伊勢参宮は「野ざらし紀行」、「笈の小文」、「奥の細道」旅後の
遷宮拝観の3回と思っていたが、
「市郷土資料館」でもらった資料には生涯に6度伊勢を訪れており、
「野ざらし紀行」の旅は4度目の伊勢参宮とある。

細かいことはともあれ我がふるさと伊勢に芭蕉を追った。

1006ise007朝熊山に登る伊勢志摩スカイラインの料金所から
少し行くと小さな「西行橋」がある。
この辺りが芭蕉が訪れた西行庵のあった
西行谷遺跡と散策地図にあるが通過する。
金剛證寺の本堂から奥の院に向う途中に
芭蕉句碑
「神垣やおもひもかけずねはん像」(笈の小文)がある。

1006ise011 寺から久しぶりに山上公苑に行く。

 今日は晴れてはいるが少し霞みがかかり
 遠くははっきりしない。
 戻って内宮から外宮に参拝する。
 夜来の雨で参道も程よく湿り歩きやすい。

外宮から参宮街道を筋向橋(伊勢街道と熊野街道の追分)
に行く、今は欄干だけが残る橋の先で左に入ると法住院がある。

1006ise013
門?を入った境内の左手の隅に
いくつかの碑がならんでおり、
そのなかに芭蕉・蘇鉄塚がまぎれたようにあった。
句は「門に入れば蘇鉄に蘭のにほい哉」だが、
説明板も何もなく、
比較的判読できる文字からそれと判る。


伊勢市駅の方に戻り、                   
月夜見宮の西側の路地を入ったところの
常明寺境内(一ノ木町)には秋風塚がある。
茶色の石塔で、三つに折れた跡があり、
コンクリ-トで補修されている。
句は「秋の風伊勢の墓原なほすごし」とある。

外宮に戻り御木本道路を内宮方面に行くと、
郷土資料館の横に旧豊宮文庫跡がある。

資料館の職員の方に中に入れてもらう。

1006ise019
敷地跡に木槿塚
「みちのべの木槿は馬にくはれけり」
(野ざらし紀行での句で伊勢での句ではない)
が建つ。
ここから道を挟んだ前の祖霊社のなか、
手水舎の裏に
何木塚「何の木の花とはしらず匂かな」がある。
ここには解説版があった。

最後の句碑を見るため車に戻る。
1006ise031  
 途中、宇治山田駅前の割烹大喜の前の
 三角地帯に、芭蕉生誕360年を記念して
 建てられた句碑がある
 とのことなので立ち寄る。
 NPO俳句三重伊勢支部
 2004年10月建立とある。
句は「月さびよ明智が妻の咄せん」。
元禄2年の参宮で滞在した、門人、又玄(ゆうげん)の
妻を詠んだ感謝の句である。

1006ise034 伊勢に残る句碑の最後は
船江の瑞泉院にある若葉塚である。
一見民家とも思える門を入ったすぐ左手に塚はあった。
句は「藪つばき門はむくらの若葉哉」
(笈の小文にあるいも植て門は葎のわか葉哉
の異形句)である。

許しもなく門をくぐったがここは
許しを得る必要があったかも。

一時期は伊勢に住み、遊び、学んだ自分の身近に、
こんな芭蕉の足跡があったとは?。

新たな伊勢を発見した日であった。

伊勢といえば「伊勢うどん」。
すぐ近くにある馴染の食堂「里中屋」で伊勢うどんを食べる。
ついでに持ち帰りの「うどんのたれ」と麺玉を頼む。
かなりマイナーな店(おやじごめんね!)だが、
ここの「たれ」は結構いける。
知る人ぞ知る親父自画自賛の秘伝のたれである。
麺はすぐ横のみなみ製麺の「横綱うどん」で、
この取合せがなんともいえない味なのだ。
ついでに土産をもう一品、これもすぐ傍にあるスーパーぎゅうとらで、
中西蒲鉾のかまぼこ赤白各1本を買う。
これを二切れうどんに乗せて食べるのがグーなのだ!。

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コメント

大量に残った紅白のかまぼこはそのあとどーなるのか?
気になって夜も眠れず、嵐山光三郎さんの「芭蕉紀行」を読む。10日で10ページ(爆)いいペースだ。

ご心配なく、うどんは1日2回食べて計4切れ、それを2日続けて8切れ。早く食べないといけないので後は一所懸命食べる。
酒の肴にもまた良し。
「芭蕉紀行」本文だけで約342ページ。10日で10ページだと、あと332日だ(爆)。
がんばれ!。「笈の小文」絶対面白いよ。

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