伊良湖崎
「笈の小文」の旅で芭蕉は”
・・・鳴海より跡ざまに二十五里尋ねかへりて・・・ ”と
三河の国保美に杜國を尋ねている。
保美とは?。やり始めたら止められない。
思いつくまま家を出て豊橋からバスで伊良湖崎に向う。
バス停「福江」で降りて新装開店(10月1日合併)したばかりの
田原市役所渥美支所企画観光課で
杜国と芭蕉に関する史跡について聞く。
国道259号線高田交差点先の
スーパーの中を抜けると
潮音寺がある。
本堂の左手脇に杜国の小さな墓と
師弟三吟の句碑がある。
「 麦生えて能隠れ家や畑村 はせを、
冬をさかりに椿咲く也
越人、昼の空蚤かむ犬のねかへりて 野仁 」。
国道に戻り先を行く。
保美の交差点手前の細い道を左に入る と、
少し先に「杜国公園」がある。
「杜国屋敷址」の標柱が建ち、
蜘蛛の巣のなかに杜国の
「春ながら名古屋にも似ぬ空の色」の
句碑がある。
次のバスまで時間があったので少しだけでもと歩き始めたが、
保美の中心部から離れるにつれて次のバス停がなかなか現れず焦る。
30分ほど歩いてようやくバスに間に合い、
次の目的地であるゴルフ場前で降りる。
バス停のすぐ先に「芭蕉句碑公園」の
真新しい看板があり、
蜘蛛の巣を払って階段を上ると、頭上はるか?
大きな岩の上に
「芭蕉翁之碑」と刻まれた碑が建っている。
横面に「鷹一つ見付けてうれしいらこ崎」が刻まれていると
あるが下からは判別できない。
その傍には昭和58年建立の新しい碑がある。
ちょうどマイクロバスで現れたおじさんおばさんたちが
碑を取り囲み、先生?の説明に聞き入っている。
聞くと「東三河文学碑めぐり」の一行で
豊川から来ているとのことだ。
せっかくなので岬を散策する。
万葉歌碑、伊良湖崎灯台、恋路ケ浜など
ぶらつく。
ここには以前車で来て
その時にも遠いと思ったが、
あらためて伊良湖は遠いを実感する。
「やしのみ記念碑」まで行く余裕もなく、
帰りは高速艇で河和に出る。
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