近江を歩く
9月8日、「芭蕉ゆかりの地」を訪ねて大津に行く。
新幹線こだまで京都に出て湖西線で堅田へ。
わずか1時間20分で堅田に着いた
(乗り換え時間16分を入れて)。
いつもながらこの現代の怪物君の速さには圧倒される。
本福寺の芭蕉句碑と芭蕉翁碑(石碑に絵が描かれている)をみて、
すぐそばの浮御堂へ。
浮御堂にはかって一度来たことがあるが
何十年も前のことであり記憶に乏しい。
境内には2基の芭蕉句碑が建つ。
「鎖(じょう)あけて月さし入よ浮み堂」、
「比良三上雪さしわたせ鷺の橋」である。
祥瑞寺、堅田漁港と芭蕉句碑を巡った後、
堅田から唐崎へ行き唐崎神社の「唐崎の松」と
句碑 「唐崎の松は花より朧にて」をみてバスで大津駅に戻る。
駅前から湖岸に少し行き旧東海道を膳所に向かう。
膳所駅からくるときめき坂の手前に
「義仲寺」がある。
木曽義仲の墓所であるが、
むしろ芭蕉の墓所として
多くの俳句同好者に知られているところだ。
境内には義仲公の墓と並んで芭蕉の墓があり、
墓の前に朝日堂と翁堂、後ろに無名庵と粟津文庫が建つ。
また芭蕉句碑3基(芭蕉の句とされるもの1基)や
巴塚など、多くの句碑と塚が所狭しと建っている。
句は 「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」、「古池や蛙飛こむ水の音」
そして下記の句である。
再び旧東海道を行き、
国分の幻住庵へ向かう。
国分へは石山駅前から真っ直ぐ行けば近いが、
せっかくなので
大津市のハイキングコースに沿って行くことにする。
急坂を登りつめた国分町の街中を少し離れた森のなか、
近津尾神社境内の丘に新しい庵が建てられている。
神社境内の旧庵跡に句碑と、「幻住庵記碑」がある。
義仲寺の「無名庵」と、ここ「幻住庵」にたびたび滞在し、
深く近江を愛した芭蕉さん。
その「ゆかりの地」のほんの一部分を歩いてみましたが、
とても一日では回りきれませんでした。
新しい石山駅の2階広場に移設されて建つ
旅姿の芭蕉立像。
詳細 = 近江を歩く
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あの有名な「古池や~」は、ここだったんですか?
しまった。もっとちゃんと見ればよかった。また来年行きます、たぶん(笑)。
ここに古い池があるのでしょうか。
投稿: 恵美 | 2005年9月13日 (火) 13時08分
「古池や~ 」の句は貞享3年、芭蕉43歳のときの句で、深川芭蕉庵で催行された「蛙合(かわずあわせ)」の場で詠まれたもの・・だそうです。大津近辺ではここと岩間寺(西国33ケ所12番札所)の2ケ所に句碑があります。岩間も小さな池があります。
一度拝観されては如何ですか。ただしバスは月1回の縁日の日しかありません。近くのバス停から3キロほど登ります。
ちょうどいい運動では?。ぜひお勧めします。
投稿: 好々爺 | 2005年9月13日 (火) 16時09分